アジア首脳が次々ドイツを訪問、一体どちらの思惑か
2017年6月9日(金)10時00分
中国には、欧州で事業提携を築き、「一帯一路」構想をユーラシア大陸全域に広げたいという野心がある。一方のインドは東へと触手を伸ばし、東南アジア諸国との貿易関係の強化に努めてきたが、欧州諸国が新たなパートナーを見つけようとするなかで取り残されることを危惧している。
「私たちはEUがより強く、より活発になってほしいと常に願っている」と、モディは語った。「メルケル首相を通じて、わが国もEUと協力できる。それは難しいことではない」
さらにモディは、インドも温暖化対策に取り組むことを約束すると述べ、その模範はドイツだと付け加えた。
アメリカのアジア戦略については、さまざまな報道がある。しかし軸足を変えるべき時が来たことを理解しているのは欧米諸国だけではない――モディはそう示したようだ。
[2017年6月13日号掲載]
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