最新記事

テロ

アリアナ慈善公演に有名歌手が多数 同日のサッカー試合で警備の懸念も...

2017年5月31日(水)18時35分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

同日はアリアナのコンサート会場から800メートル程の距離にある競技場「オールド・トラッフォード」で、マンチェスター・ユナイテッドの顕彰試合が予定され、6万5000人の動員が見込まれている。チャリティコンサートの開場時間の午後7時15分とかぶらないよう顕彰試合の時間を早める対策が取られているが、ホプキンスは「警備の問題はもちろんだが、交通の混乱もある」と述べた。

英テレビ局チャンネル4は、チャリティコンサートの開催を歓迎しながらも、一方で自爆テロにより負傷した2人の10代の少女は混乱して、いまだに何が起きたのか話すこともできない状態にあると報じた。

仏テロの被害者も連帯

マンチェスターでのアリアナのチャリティコンサートは、2015年11月にフランスで起こったパリ同時多発テロで最大の犠牲者を出したコンサート会場「バタクラン劇場」から助かった人たちも無料で参加できるという。バタクラン劇場でテロに巻き込まれたリディア・バッサーロは、他の生存者と参加する予定だと本誌に語った。「あまりにも早く亡くなってしまった全ての人のために追悼コンサートに行く」

自爆テロの夜以来、初めてのステージとなるアリアナ。5月26日に発表した声明のなかで「今私たちができるのは、ここから私たちの生活にどう生かすのか選択することだけ」「今年の残った時間をずっとファンたちと会わず、抱きしめることも勇気づけることもなく過ごしたくない」と、思いをつづっていた。

小柄で可憐なポップスターの、勇気あるカムバックだ。


【参考記事】アリアナコンサートで容疑者拘束、死者22人で不明者多数
【参考記事】【ドキュメント】週末のパリを襲った、無差別テロ同時攻撃

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、米のウクライナ停戦案に懐疑的 高官筋が指摘

ワールド

中国商務省がウォルマートと協議、米関税コスト転嫁報

ワールド

ゼレンスキー氏故郷と南部オデーサにミサイル攻撃、少

ビジネス

「ザラ」のインディテックス、24年度10.5%増収
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 7
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 8
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 9
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中