メイ英首相が衝撃の早期解散を決断した理由──EU離脱の政局化は許さない
2017年4月19日(水)16時00分
一方、選挙実施にはリスクもある。コービン率いる労働党は世論調査では支持率が低迷しているものの、隠れ支持者がいる可能性がある。
EU残留派で中道の自由民主党も支持を拡大しており、補欠選挙や地方選挙で善戦している。英タイムズ紙によると、保守党幹部が独自に行った世論調査では、イングランド南西部で自由民主党に多くの議席を奪われるという結果が出た。元々この地域は自由民主党の強固な地盤だったが、10年に保守党と連立を組んだため支持者の反発を買い、15年の選挙では惨敗した。
それでも、これまでの実績に自信をもつメイは、有権者は政治の安定を求めているとみて賭けに出た。「昨夏、EU離脱を選んだ後、イギリスは確実性、安定性、強固なリーダーシップを求めるようになった」と、メイは語った。「私が首相に就任して以来、政府はまさにそれを提供してきた」
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