「宇宙兵器」の噂もある米空軍の無人機、軌道飛行記録を更新中
2017年4月4日(火)15時00分
試験機という位置づけのX-37Bだが、空軍は過去のミッションで具体的な試験の内容を機密扱いとしたことから、さまざまな憶測を招くことになった。主なものでは、「宇宙から敵国に爆弾を落とす『宇宙爆撃機』に転用するのではないか」「無人スパイ機として中国の宇宙ステーション試験機『天宮1号』を偵察している」といった説が取り沙汰されてきた。
第4回ミッションで秘密主義を撤回
そうした憶測を招いてきたことへの反省からか、空軍は今回のミッションで、試験の内容を一部公開した。それは、電気推進機の一種である「ホールスラスタ」の稼働実験を宇宙空間で実施することだ(このエンジンを製作したエアロジェット・ロケットダイン社の発表)。同社は、「今回の実験で得られるデータは、ホールスラスタの効率と堅牢性の向上に役立ち、将来の衛星推進装置への応用が期待される」と述べている。
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