金正男暗殺事件の背景 マレーシアに北朝鮮工作機関のダミー会社
2017年3月3日(金)09時11分
2016年のDSAでは、グローコムが2000リンギット(450ドル)を払って、マレーシアのインテグレーテッド・セキュリティーズ・コーポレーションのブース内でテーブルを1台共有したと同社取締役ハッサン・マスリ氏は明らかにした。ハッサン氏は、グローコムの機器にはまったく関与していないと言い、北朝鮮との関係についても知らなかったと語っている。
背後に北朝鮮人の存在があるという点以外にも、ウェブサイトで得た手掛りからは、グローコムが北朝鮮起源であることがうかがわれる。
たとえば、更新された撮影日不明の写真には、グローコムの無線システムを試験する工場労働者の姿が写っている。
近くにある銘板を見れば、彼が使っている機械が北朝鮮でしかありえない「模範機械26号賞」を受賞していることが分かる。この賞は故・金正日国家主席が学生の頃に、平壌織物工場の「第26号旋盤」を巧みに操ったとの逸話に基づいたものだ。
(翻訳:エァクレーレン)
James Pearson and Rozanna Latiff
[27日 ロイター]
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