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マティス米国防相がまともでもトランプにはまだ要注意

2017年2月7日(火)17時40分
マイケル・グリーン

少なくとも現時点で、トランプと首脳レベルで付き合うのは、まるでロシアンルーレットをやるようなものだ。1980年代にはレーガン、コール西ドイツ元首相、中曽根康弘元首相、サッチャー英元首相が、最近では2000年代にブッシュ(子)元大統領、ブレア元英首相、ハワード元オーストラリア首相、小泉純一郎元首相が、蜜月ぶりをアピールした。世界の政治指導者が結束していた当時と比べると大きな後退だ。中国やロシア、イラン、北朝鮮の脅威を考えれば尚更だ。

一方でトランプは、混乱に乗じて支配する手法を改めて、今後はホワイトハウス内の厳格なやり方に変えるよう指示したとも報じられる。同盟国はしばらく様子見を決め込むだろう。やはり部下よりも、大統領本人とぴったり足並みを揃えられるのに越したことはないのだから。

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