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米中関係トランプ政権の次期国務長官「中国に南シナ海の人工島へのアクセス許さず」
1月11日、トランプ次期米大統領が国務長官に指名したレックス・ティラーソン前エクソンモービル会長は、上院外交委員会で、米国は中国に対し、南シナ海での人工島建設を中止すべきで、これらの島へのアクセスは認めないとする姿勢を明確に示すべきだと語った(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)
トランプ次期米大統領が国務長官に指名したレックス・ティラーソン前エクソンモービル会長は11日、上院外交委員会の指名承認公聴会で、米国は中国に対し、南シナ海での人工島建設を中止すべきで、これらの島へのアクセスは認めないとする姿勢を明確に示すべきだと語った。
ティラーソン氏は、中国による人工島建設と人工島への軍事施設の設置は「ロシアのクリミア併合に似ている」と指摘した。
米国が対中国でより攻撃的な姿勢を取ることを支持するかと問われると、「米国は中国に対し、まずは人工島建設を中止すべきであり、次に人工島へのアクセスは認められないとする明確なシグナルを送る必要がある」と語った。
人工島へのアクセスを阻止する具体的な措置には言及しなかった。
また、米国の不十分な対応が現状を招いたとし、東南アジアにおける従来からの同盟国と協力し、同地域での援護能力を示す必要があると述べた。
ティラーソン氏は、台湾についても関係を再確認する必要があるとしたが、米政府が長年維持してきた「一つの中国」原則に関して「変更の予定は承知していない」とした。
北朝鮮政策を巡っては、制裁とその適切な実行に基づく長期的なアプローチをとると言明。既存の対北朝鮮制裁を順守していない中国の企業・団体に対し、米政府として「2次的な制裁」適用を検討すべきかとの質問には「国連制裁に従わないのであれば、順守させる措置を米国として検討することが適切だ」と答えた。