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オバマ大統領が最後の演説、米国の価値の低下阻止訴える

2017年1月11日(水)14時49分

11月10日、オバマ米大統領はシカゴで任期最後の演説を行った。2期8年を振り返り、大統領としての役割を担えたことは自身の人生において光栄だったと言明。写真は演説中涙をこらえるオバマ米大統領(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

 オバマ米大統領は10日、シカゴで任期最後の演説を行った。2期8年を振り返り、大統領としての役割を担えたことは自身の人生において光栄だったと言明。国民に対し、米国の価値を守り、差別を受け入れないよう訴えた。

 トランプ次期大統領の政策については一部を否定する姿勢をうかがわせた。

 オバマ大統領は1万8000人の群衆を前に「米市民としてわれわれは引き続き外部からの攻撃に警戒の目を向けなければならない。われわれの価値が低下するのを防がなければならない」と呼びかけた。

 オバマ氏は米大統領選で民主党のクリントン候補の応援演説を行った際、イスラム教徒の入国停止やメキシコとの国境に壁を築くといったトランプ氏の政策への反対姿勢を鮮明にしていたが、この日も自身の立場に変わりがないことを示した。

 オバマ氏が黒人として初めて米国の大統領に選ばれたことで、米国が抱える人種差別問題の解決への期待が高まったが、これについては実現が困難だったと認めた。

 その上で、若い世代に望みを託し「私たちにはできる(Yes We Can)」と呼びかけた。

[シカゴ 10日 ロイター]


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