シリア政府軍は今週12日、アレッポの98%を制圧したと発表した。アレッポは2012年以来、アサド政権に抵抗する反体制派の活動の中心地となってきた都市だ。アサド政権ならびにロシアは、かつて「アル=ヌスラ戦線」として知られたアルカイダ系イスラム過激派が、アレッポの反体制派住民の中に入り込んでいると主張している。
アレッポの制圧によってアサド大統領は、5年にわたり国土を荒廃させてきたシリア内戦の中で、最大の勝利を手にすることになる。シリア内戦は、もともとは中東全域で「アラブの春」が盛り上がるなか、同政権への不満に火がついて起きた紛争だった。