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ロシア

プーチン年次教書「世界の中心で影響力」を発揮する

2016年12月2日(金)18時20分
エミリー・タムキン

 公平のために言うと、IMF(国際通貨基金)はロシア経済について2016年は引き続きマイナス成長だが、構造改革が進むことを前提に2017年は回復してプラス成長になると予測している。

 プーチンは外国から突き付けられている難題に言及したが、それを凌ぐ成果を上げている。ロシアが築いた中国やインドとの協力関係を見ればわかる。日ロ関係も進展させた。アメリカとの関係すら「正常化」の兆しが見え、国際テロと戦うために健全な2国間関係を構築できるかもしれない。

 プーチンは今週、ロシアが世界の中心で最も影響力のある立場を保持すると明記した新しい外交政策の方針を承認した。

 プーチンは演説で与党「統一ロシア」がちょうど結党15周年を迎え、来年はロシア革命から100周年であることにも触れた。とかくプーチンの目に映るロシアでは、生活は改善の一途、幸福感も右肩上がりだ。

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