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日米関係トランプ次期大統領と協力、同盟の絆より強固に 安倍首相が祝辞
11月9日、安倍晋三首相(写真)は、米国大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ氏に祝辞を送り、米国と緊密に協力し、日米同盟の絆を一層強固にしていく考えを示した。ハバナで9月撮影(2016年 ロイター/Alexandre Meneghini)
安倍晋三首相は9日、米国大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ氏に祝辞を送り、米国と緊密に協力し、日米同盟の絆を一層強固にしていく考えを示した。
安倍首相はトランプ氏に対し、「大統領に選出されたことに心から祝意を表する」としたうえで、「類まれなる能力によりビジネスで大きな成功を収め、米国経済に多大な貢献をしただけでなく、強いリーダーとして米国を導こうとしている」と評価。「アジア太平洋地域の平和と繁栄を確保するために、日米両国で主導的役割を果たしていくことを心から楽しみにしている。世界の直面する諸課題に共に取り組んでいきたい」と呼びかけた。
民進党の蓮舫代表はトランプ氏の勝利について談話で「グローバリズムの行き過ぎが招いた格差を壊してもらいたいとの期待が米国民にあるのではないか」と分析。「トランプ氏には、過去の言動とは異なる寛容な行動を期待したい」と注文をつけた。
菅義偉官房長官は9日午後の会見で「日米同盟は日本外交の基軸であって、アジア太平洋、世界の平和と繁栄のために米国と緊密に協力していく。このことは、どなたが大統領になろうと変わらない」と強調した。