最新記事
大気汚染インド首都ニューデリーが大気汚染で真っ赤に 危険レベルで外出禁止
11月6日、インドのデリー首都圏政府は、大気汚染が危険レベルに達したとして、すべての建設プロジェクト中止や学校の休校などの「緊急」対策を発表し、住民には屋内にとどまるよう要請した。写真はニューデリーで2日撮影(2016年 ロイター/Adnan Abidi)
インドのデリー首都圏政府は6日、大気汚染が危険レベルに達したとして、すべての建設プロジェクト中止や学校の休校などの「緊急」対策を発表し、住民には屋内にとどまるよう要請した。
ニューデリーは、世界で最も大気汚染がひどい都市の1つ。先週は厚いスモッグの層に包まれ、人々は目や喉、肺の痛みを訴えた。
周辺の州にある農場の野焼きによる煙やヒンズー教の新年を祝う祭りの花火、建築現場からのほこり、自動車の排気ガスなどにより、直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」のレベルが、安全とされる基準の15倍以上に達している。
子供を含む数百人が6日、大気汚染の深刻化をめぐりニューデリーで抗議活動を実施。当局に即座に効果的な対策を取るよう要求した。
デリー首都圏のケジリワル首相は、ニューデリーを「ガス室」のようだと述べ、すべての建設・解体作業を5日間中止し、学校を3日間休校にするよう命じた。また、ディーゼルを燃料とするすべての発電機の使用も今後10日間、禁止するとともに、道路の清掃や放水を開始することも明らかにした。
デリーでは通常、冬季の12月と1月に大気汚染が深刻化する。
当局は、古いトラックの市内立ち入り禁止や、自家用車の使用制限などで対応してきたが、専門家らはあまり効果がないと指摘している。