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フォトコンテスト国連「持続可能な開発目標」を自分ごとに意識させる写真
大賞「消費者の目」ニコラス・モンテベルデ=ブスマンテ(ペルー)――カヤオ港近くの海洋生物保護区でタイヤを撤去するボランティア(リマ/ペルー)
ニューヨークの国連本部で昨年9月、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)が採択された。国連が掲げる目標、しかも「持続可能な開発」などと聞くと、壮大で縁遠いイメージを抱くかもしれない。だが本来は、国連加盟各国の政府だけでなく、地球に住む一人ひとりに関わる問題のはずである。
貧困や不平等、気候変動など17の項目に分け、それぞれ目標を定めたこのSDGsを周知するため、国連広報センターと上智大学の主催で行われた「わたしが見た、持続可能な開発目標(SDGs)」学生フォトコンテストの結果発表が、10月24日に東京で行われた。
大賞には、ペルーの大学生ニコラス・モンテベルデ=ブスタマンテの「消費者の目」が選ばれた。作品は、同国カヤオ港の海洋生物保護区で「共に浜のために(Juntos por la playa)」という活動に参加するボランティアの姿を切り取ったもの。モンテベルデは「私たちの中毒的なまでの消費と廃棄の繰り返しが土壌、海、そして私たち自身を汚染している。海をより良い場所にできるかは、私たち次第だ」と語る。
コンテストには、世界47カ国から622点の作品が応募された。国連が掲げる目標と聞くと他人事のように感じがちだが、身近な場面とSDGsとを写真を使って結びつけることで、地球規模の課題を「自分ごと」として意識することに成功している作品も多く見られる。
【参考記事】地球の温度、過去12万年で最高──将来世代の負担増