最新記事

韓国

[動画]韓国100万人の退陣コール 朴槿惠大統領、週明けに検察が聴取へ

2016年11月13日(日)07時46分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


朝鮮王朝時代の王宮だった景福宮をデモ隊が包囲した。この1キロ先に朴槿惠のいる大統領府がある。

 こうした市民の声に押されるように、検察が朴大統領自身から聴取する方針を固めたと、SBSが報じた。

 チェ・スンシル容疑者による国政介入事件の検察側捜査責任者であるイ・ヨウンリョル特別捜査本部長は、12日午前捜査幹部を集めて、朴大統領を週明けにも聴取することに決めた。検察関係者は「チェ容疑者の国政介入の事実を最終確認するため、朴大統領からの調査が避けられない」と語った。チェ容疑者の拘留期限が20日までのため、それまでに大統領の聴取が必要となったもようだ。

 朴大統領は、既に国民への謝罪談話を通じて、大統領府文書の流出を一部認めているが、チェ容疑者が関与したミール財団とKスポーツ財団の資金調達とロッテからの70億ウォンの資金供与を受けたことにも大統領が関与していたという証言が出てきているという。

 検察は、朴大統領に対する聴取の日程と方法について、大統領府と調整を行うことにしており、今のところ週明けの水曜日か木曜日が有力になっている。検察関係者は「現職の大統領が犯罪容疑で検察庁舎に出向いて調査を受けるのは適切でない」と召喚に否定的な立場を表明したが、しかし、大統領退陣を求める国民世論を考慮して召喚調査が可能かどうかも検討しているという。

 検察の取り調べが始まることが伝えられ、12日に大規模デモを主催した民衆総決起闘争本部は「19日にまた集まろう」と来週もデモの開催を決定した。朴大統領がこの危機的状況をどうやって乗り切るつもりか、この1週間あまりが正念場になることは間違いない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中