競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった
David Gray-REUTERS
<アメリカの競泳の金メダリスト、ロクテら4人が拳銃強盗に遭遇したという騒動は、実は酔っ払ってガソリンスタンドのトイレを壊した4人による狂言だったらしい> (写真はリオ五輪で200メートル個人メドレーに出場したロクテ)
アメリカの競泳選手4人がリオデジャネイロの街中で拳銃強盗に遭遇した――治安の悪いリオで遂に心配されていた事件が起こったのか、と誰もが思った。だが事件はその後予想外の展開を見せ、結局は酔っ払ったロクテたちが外国で浮かれて狼藉を働いただけだったようだ。
リオ五輪の競泳男子800メートルリレーで金メダルを獲得したアメリカ代表のライアン・ロクテ(32)ら競泳選手4人は、今週14日の早朝にタクシーで宿泊施設の選手村に戻る途中、強盗被害に遭った、と話していた。ロクテはメディアの取材に対し、「警察官バッジをつけた男がタクシーを止め、拳銃を頭に突きつけて全員を車から降ろさせた。その後、地面に寝かされて、現金や財布を奪われた」と証言した。
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しかしその後、国際オリンピック委員会(IOC)が強盗事件は「起きていない」と発表し、その後この見解を撤回した。
ロクテは2013年に放送されたリアリティー番組「ライアン・ロクテはどうする?」にも出演した著名人だ。インスタグラムの投稿に、「日曜の朝に自分とチームメイトが強盗に遭ったのは事実で、僕たちがケガもなく無事だったことは何よりだ」と書き込んでいた。
まさかの展開
だが事態はそれでは終わらなかった。今週17日に米NBCの電話インタビューに応じたロクテは、実際には銃を突きつけられたのではなく、手ぶりで大体の指示を受けた、と語った。さらに「タクシーをとめられた」のではなく、自分たちがガソリンスタンドに立ち寄ったのだとも明かした。
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それならば、強盗事件はガソリンスタンドで起きたのか?しかしブラジル警察は、4人は強盗に襲われたのではなく、スタンドの器物を破壊し、小便を撒き散らしたと発表した。
リオの警察当局によると、4人はスタンドのトイレのドアを叩き壊し、トイレの外に小便を撒き散らしていた。そこで武装した警備員とスタンドのオーナーに見咎められ、壊したドアを弁償するよう求められた(実際に示談金を払ったという報道もある)。
「彼らはスタンドのすぐ前に停車し、そこで小便をした。選手の1人がパンツをずり上げる画像もある」と、スタンドのオーナーは話している。