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英EU離脱EU残留派の英女性議員ジョー・コックス、銃撃のうえ刺され死亡、国民投票控え衝撃広がる
6月16日、英国ウェスト・ヨークシャー州リーズ市近郊で野党・労働党のジョー・コックス議員(41)が来週に迫ったEU離脱の是非を問う国民投票をめぐる集会の準備中に銃で撃たれ、重体となった。写真は2015年5月、ウエストミンスターで微笑むジョー・コックス議員(2016年 ロイター/Yui Mok/Press Association/Handout)
英国のウェスト・ヨークシャー州リーズ市近郊で16日、欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票をめぐる集会の準備中に、野党・労働党の女性議員ジョー・コックス氏(41)が銃で撃たれ死亡した。英警察当局が明らかにした。
事件を受け、英国では衝撃が広がっており、離脱派、残留派はともに同日の活動を中止した。
同議員は英国のEU残留を支持。現地の報道によると、集会準備中に男性2人がもみ合いになり、コックス議員が仲裁。男性のうち1人が持っていたバッグから拳銃を取り出し2発発射した。コックス氏は銃撃を受けた他、刺されたと報じられている。
目撃者は銃撃犯は極右団体の名称である「ブリテン・ファースト(英国第一)」と叫んだとしている。
地元警察は52歳の男を逮捕した。動機などは明らかになっていない。
労働党のジェレミー・コービン党首はツイッターを通して「コックス議員の襲撃に衝撃を受けている」とコメント。
キャメロン首相も声明で、コックス議員は寛大な心を持った情熱あふれる議員だったとし、「われわれは偉大なスターを失った」と同議員の死を悼んだ。
「ブリテン・ファースト」の幹部、ジェイダ・フランセン氏は、「ブリテン・ファースト」は離脱支持者の間でスローガンとして一般的に使われているフレーズとの認識を示し、事件を非難した。