米第3艦隊が東アジアへ活動範囲を拡大、中国との緊張悪化で
中国は、東アジアでの緊張の高まりは米国が招いたと非難している。中国の劉暁明駐英大使は先週、ロイターとのインタビューで、「米国がアジア太平地域へのリバランス戦略をとるまでは、南シナ海はとても静かで平和だった」と述べている。
「中国は近隣諸国と対話していた。われわれは行動規範を有していた。フィリピンもわれわれと対話していた。米国がリバランスの名のもとでやってきたことで、状況が劇的に変わった」
「米国は南シナ海とアジア太平洋で強い軍事プレゼンスを確保するための口実を見つけたがっている。平穏だとすれば、彼らがそこにいる理由はいったい何なのか」と同大使は問いかけた。
米戦略国際問題研究所(CSIS)が運営するサイト「アジア海洋透明性イニシアチブ」のディレクター、グレッグ・ポーリング氏は14日、今回の動きは、中国の台頭を受け、米海軍の艦船の60%をアジアにシフトするというオバマ大統領のリバランス戦略の一環であるとの見方を示した。
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