テロは欧州からアメリカに飛び火する
より大きな課題は、国境を越えたイスラム過激派のネットワークを域内にはびこらせてしまったヨーロッパの過ちを繰り返さないことだ。失敗すれば、その触手はアメリカ中を覆うことになる。
【参考記事】テロリストに完敗したベルギー治安当局
ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)に触発されたイスラム過激派の脅威は世界共通だが、見た目まで同じというわけではない。ISISの刺激を受けて中東から遠く離れた国で勝手に過激思想を持つようになる「ホームグロウン(国内育ち)」テロリストやヨーロッパと中東を行ったり来たりする外国人戦闘員の増加により、西欧にもパリやブリュッセルで見たようなテロを起こせる組織が根付いてしまっている。
外国人戦闘員の供給を断ち、潜在的脅威が社会に紛れ込む前に見つけ出すことも必要だ。責任ある移民政策や国境管理もだろう。
何より、国土安全保障省がいい仕事をすることだ。ブリュッセルのテロから、我々は多くの教訓を学べる。きちんと関心を払っていれば、だが。
This article first appeared on The Daily Signal.
James Jay Carafano, a leading expert in national security and foreign policy challenges, is the Heritage Foundation's vice president for foreign and defense policy studies.