デモや暴動広がり、モディ首相の指導力に疑問符
1週間以上にわたる暴動による死者は19人、負傷者は170人に達している。
モディ首相はこれについて先週末、不特定の外部からの陰謀だと非難し、「私の名誉を傷つける陰謀が毎日実行されている」と述べた。
モディ氏の自伝の著者であるNilanjan Mukhopadhyay氏は「まともに政権批判に対応できないことを自ら認めたようなものだ。だから誰かを身代りにせざるを得ない」と述べた。
不測の事態に対する首相のこうした態度は、演説で熱弁をふるい、ソーシャルメディアで巧みに発信するコミュニケーションの達人と言う評判とはほど遠いものになっている。
インディア・トゥデイ誌が先週発表した世論調査によると、モディ首相の支持率は高いままだが、国民会議派への支持が大きく回復し、現政権の改革を阻止する戦略や抗議運動に理解を示す姿勢が評価されている。
今すぐ選挙を実施した場合、与党側が過半数を維持するものの大幅に議席を減らし、一方の国民会議派は議席を倍増させるとみられる。
(Andrew MacAskill記者 Douglas Busvine記者 翻訳:長谷川晶子 編集:加藤京子)