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領土問題南シナ海周辺で軍拡競争の可能性、米太平洋艦隊司令官が指摘
領海紛争の解決を国際機関の仲裁に頼るよう求める
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12月15日、米太平洋艦隊のスコット・スウィフト司令官は南シナ海をめぐり、国家間の領有権問題の解決に、国際法ではなく軍事力に頼ろうとする傾向が強まっているとして、軍拡競争が起きる可能性に警告を発した。写真は南シナ海で5月撮影。米海軍提供(2015年 ロイター)
米太平洋艦隊のスコット・スウィフト司令官は南シナ海をめぐり、国家間の領有権問題の解決に、国際法ではなく軍事力に頼ろうとする傾向が強まっているとして、軍拡競争が起きる可能性に警告を発した。
14日にハワイで司令官が行った演説の原稿コピーをロイターが確認した。
スウィフト司令官は「私の懸念は、平和と繁栄の数十年間を経てわれわれがこの地域で『力は正義(勝てば官軍)』という状況が復活する予兆を見ているかもしれないということだ」と指摘。中国など各国に対し、領海紛争の解決では仲裁に頼るよう求めた。
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