男尊女卑のサウジで女性が選挙に初参加
2015年12月16日(水)16時45分
せっかくの初の地方参政権を、行使しない女性も多かった。サウジの登録有権者のうち女性はわずか6%――150万人のうち推定13万6000人――を占めるに留まった。
当選した女性にしても、その権限は限られている。選出されたのは各州の自治評議会であり、州政府に助言したり予算を監督したりする権限はあるものの、立法権がない。
それでも、選挙結果を歓迎し、将来に希望を抱く女性もいる。サウジの商工会議所でビジネス女性部門のトップを務めるヌーフ・アル・ラカンは、アラブ・ニュースにこう語った。「当選したのは、さまざまな分野で、すでに実績を作っている人ばかり。彼女たちが評議会に出席することで、サウジ女性の有能さを全世界に証明してくれる」
政府当局も結果を歓迎しており、アブドルラティフ・ビン・アブドルマリク・ビン・オマル・シェイフ都市村落相はアラブ・ニュースに、当選議員らが地方の発展に最大限の貢献をしてくれるだろうと語った。
国政レベルでは、2013年に故アブドラ国王が「ただ一人の有権者」として、国王に助言する諮問評議会(定員150人)に女性30人を任命したのが初の政治参加となっている。
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