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難民危機

イギリスで難民の子供900人が行方不明に

2015年12月8日(火)18時00分
ナタリー・イルスレー

「イギリスにやって来る多くの子供や若者にとって、亡命申請は恫喝的で複雑なシステムだ。逃げてきた場所に送り返されるのではないかという恐怖から、やむをえず姿を消していることは明らかだ。こうして自らを貧困とホームレス生活に追い込み、搾取や人身売買の危険にさらしてしまう」

 イギリスの国会議員たちも、この問題について対処するよう政府に求めている。英インディペンデント紙の報道によれば、自由民主党のティム・ファロン党首は12月6日、ヨーロッパで生活する保護者がいない難民の子供を、より多く迎え入れるよう訴え、亡命希望の子供たちへの支援強化を求める法案を近く提出する予定だ。

 イギリスのデービッド・キャメロン首相は9月7日、今後5年以内に最大2万人の難民を受け入れると約束した。それを受けて、シリア難民の最初のグループが11月18日にスコットランドのグラスゴーに到着した。イギリス政府は、2020年までの目標達成を目指し、月に約400人の難民を今後も受け入れていく計画だ。

 だが今のままでは、受け入れ難民数の増加に比例して、行方不明になる子供たちも増えかねない。

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