消えたMH370便、謎は深まるばかり──史上最大級の航空ミステリー
2015年9月1日(火)16時03分
航空機の専門家でMH370便事故をずっと調べてきたジェフ・ワイズはこう説明する。「航空機の部品は精密に設計されている。何らかの修正が加えられれば、整備員が必ず詳細な記録を取る。少しでも違いがあれば、それは『厳密には一致しない』ではなく『一致しない』ということだ」
残骸に付着していたフジツボも謎だ。漂着した翼の写真にはフジツボが写っているが、ワイズによると、このようなフジツボは通常、沈んでいるものに付着する。「フジツボは水中でしか生存できないため、付着するにはかなりの長時間、沈んでいなければならない」。論理的に考えれば、この残骸は海面を漂流していたのではなく水中に沈んでいたはず。それにもかかわらず、自力で海面に浮上して移動してきたことになる。
ミステリーはまだ続く。世界で行方不明になっているボーイング777型機はMH370便一機だけ。そして今回見つかった残骸が、ボーイング777型機のものであることも確実なのだ。
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