ISISを恐れるあまり難民に過剰反応するな
2015年9月17日(木)17時00分
難民の流入で警備の重点が地元育ちの過激派から、EUに潜り込んできた中東出身の戦闘員に移るかは分からない。米戦略国際問題研究所のトム・サンダーソンは難民審査の強化を促す。
現在、ドイツは難民認定希望者すべてに対する手続きの開始を発表しているが、大方の国は難民の数に圧倒されるばかり。EUの入り口に当たるギリシャでは、手続きを待つ難民が長時間足止めを食らっている。
専門家は難民流入でリスクが高まるとしても、より大きな政策に悪影響を与えないことが重要だと指摘する。サンダーソンは言う。「過剰反応は避けるべきだ。警戒は必要だが、難民受け入れを拒むべきではない。ほとんどの人は真の安全とより良い生活を求めているのだから」
[2015年9月22日号掲載]
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