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パキスタン米無人機がタリバン幹部殺害?巻き添えも
無人機使用を抑制すると言ったばかりのオバマがパキスタン・タリバンを攻撃
お尋ね者 アフガニスタンとの国境地帯で武装するラフマン Saud Mehsud-Reuters
イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TPP)」ナンバー2のワリウル・ラフマンが水曜日に部族地帯で死亡したと報じられた。
当局はCNNにこれを認め、アルジャジーラもパキスタンの治安当局の話として伝えた。
アメリカの無人機攻撃により北ワジリスタンでラフマンの他に3人が殺害され、もう4人が負傷したとパキスタンの治安当局は言う。
パキスタンのタリバンの報道官はラフマンの死亡について肯定も否定もしていない。
しかし、CNNは、「ラフマンとともに側近のファカル・ウル・イスラム、2人のウズベク人も死亡した」と報じた。
ラフマンはTTPの指導者ハキムラ・メフスードに次ぐ地位。死亡が確認されれば、その死はイスラム法施行をめぐり軍人・民間人に何千ものの死者を出してきた内乱に大きな打撃を与えることになる。
しかしワシントン・ポスト紙によると、これまでもメフスードをはじめ無人機攻撃で死亡したとされる過激派の生存がその後確認されるなど誤報も起きてきた。
水曜日の無人機攻撃では他にも3人の子供も負傷したと報じられている。
この攻撃は民主政権間での初の権力移行となる記念すべき選挙の直後に起きた。ナワズ・シャリフ元首相率いるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)が5月11日の選挙で勝利して以来初めてのパキスタンでの無人機攻撃だ。
6月から政権を担うシャリフは無人機攻撃をパキスタンの主権への「挑戦」と呼んでいる。
アメリカのバラク・オバマ大統領は先週の演説で無人機攻撃を取り上げ、アメリカは「迫りくる危機」となる標的に対し無人機の使用を制限すると表明した。