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インドガンジーは両性愛者? 新伝記で騒然
独立の父がバイセクシュアルで人種差別主義者だなんて国家に対する名誉毀損だと政府はカンカン
由々しき評判 生まれ故郷では、問題の伝記は発禁処分に Amit Dave-Reuters
ピュリツァー賞受賞作家ジョーゼフ・リリーベルドによるガンジーの伝記『偉大なる魂』がインドで物議を醸している。ガンジーはバイセクシュアルの人種差別主義者で、妻を捨てドイツ系ユダヤ人男性に走ったと書かれていると地元紙が報じたためだ。ガンジーが生まれたグジャラート州では発禁処分になった。
モイリー法相は「根拠がない中傷」と批判。国家名誉毀損防止法を改正し、ガンジーを侮辱する行為を犯罪と見なすことを検討していると伝えられた(後に法的手段を取ることは否定)。
「本にバイセクシュアルという言葉は出てこない」とリリーベルドは言う。確かにそうだが、ボディービルダーのヘルマン・カレンバックとの友情を「生涯で最も親密で曖昧な関係」とし、2人は恋人だったと語る人物の言葉を引用。「どれほど完全に私の体を所有したか」と書いたガンジーの手紙も登場する。
そして最後は白々しくこう締めくくる。「ロンドンのホテルにあったワセリンはガンジーが常用していた浣腸剤と関係があると考えるのが妥当だろう。または年老いたガンジーのマッサージ好きの証拠だろうか......」
[2011年4月13日号掲載]