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スエズ運河を窺うイランの思惑

2011年2月18日(金)16時59分

 リーベルマンは後に文書で、スエズ航行計画は「イランのうぬぼれと厚かましさが日ごとに強まっている証拠だ」と非難した。「残念ながら、国際社会はイランが繰り返す挑発に対処しようとしていない。イスラエルがこうした挑発をこれ以上見過ごすわけにはいかないことを、国際社会は理解すべきだ」

CNNはイラン海軍幹部の発言として、軍艦は海軍の訓練のためにアデン湾から紅海に入りスエズ運河を通過して地中海に抜ける予定だと報じた。ハビボラ・サラアリ海軍中佐によれば、軍艦の航行は1年間に及ぶ訓練の一環で、士官候補生たちが船やタンカーをソマリアの海賊から守る護衛訓練を受けるという。任務の一部には、情報収集も含まれるらしい。

 サラアリはイラン軍艦のスエズ通過について、こうも付け加えた。「外洋においてイランの軍事プレゼンスを高めるとともに、周辺国との友好関係を深め、こうした国々にイランの平和的かつ友好的なメッセージを送るためだ」

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