プーチンの政敵はやっぱり刑務所暮らし
2010年11月4日(木)17時14分
国民は裁判のことさえ知らず
03年当時、プーチン大統領の下で首相を務めていたミハイル・カシヤノフは、ホドルコフスキーの弁論を「重要なもの」だと評価する。
「われわれはロシアを失いつつある」とカシヤノフは言った。カシヤノフの見るところ、裁判所が無罪判決を下す可能性は「ほとんど期待」できない。「裁判所が(プーチンが作り上げた)権力機構の一部となっているのは周知の事実だ」
ちなみにカシヤノフは03年に、ホドルコフスキーを逮捕するのは野党に資金提供したからだとプーチンから直接、聞かされたという。
だが2日の裁判について耳にするロシア人はほとんどいないだろう。全国ネットのテレビ局(大半のロシア人のニュース源)では取り上げられないからだ。
世論調査機関のレバダ・センターが10月に行なった調査によれば、この裁判を「非常に注意深く」見守っているという人はたったの2%。26%は裁判について聞いたことすらなかったという。
それでも42%のロシア人は、ホドルコフスキーの運命を決めるのは「権力の中枢にいる人々」だと答えている。
(GlobalPost.com特約)
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