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中国地震被害もカネで解決
2010年4月23日(金)13時45分
中国青海省玉樹チベット族自治州を14日朝に襲った大地震の被災者を助けようと、国内外から寄付金が集まり始めている。だが中には中国人が違和感を覚える寄付もある。政府が認定するチベット仏教ナンバー2のパンチェン・ラマ11世は地震直後、10万元(135万円)を寄付すると約束した。
都市住民の平均年収が1万7000元(23万円)の中国人にとって、10万元は大金だ。チベット仏教ナンバー2とはいえ、まだ20歳の青年がこの寄付金をどうやって工面したのか。「パンチェン・ラマ11世はひどく世俗的だ。現場に行って犠牲者のために祈祷すべきではないのか」と、ある中国人はツイッターに書き込んだ。
この寄付は中国政府の差し金とみられるが、何でもカネで解決できると思っているとしたら大間違いだ。チベット人だけでなく漢族の感情も傷つけかねない。
[2010年4月28日号掲載]
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