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インドヒンドゥー教の導師にも性スキャンダル続出
ガンジス川もびっくり? 写真は今年2月、12年に1度のヒンドゥー教の祭り「クンブメーラ」 Reinhard Krause-Reuters
カトリック教会の性的虐待スキャンダルが世間を騒がせているが、聖職者の悪行はカトリックに限った話ではない。インドでも、サドゥー、ババなどと呼ばれるヒンドゥー教の導師に対する疑いの声が広がっている。
ニューデリーでは先頃、導師のビマナンド・ジ・マハラジ・チトラクートワレが1000人を超える女性に売春させていたことが判明した。客の中には政治家もいたという。
一方、国外でも有名な導師のニティヤナンダは、ある俳優とのセックス映像が流出して騒ぎに。当初はデジタル修正されたものだと主張していたが、別の俳優と映った第2の映像が出回ると、事実を認めて僧院から逃げ出した。
詐欺や性的虐待で告発された自称「導師」は大勢いると、告発運動を長年続けるインド理性主義協会のサナル・エダマルク会長は言う。「最近、彼らは襲撃を恐れて黄色の僧衣を着たがらなくなった。奴らは貧乏で無学な人々をだます泥棒や詐欺師にすぎない」
それでも聖者への信仰を失わない人もいる。ニティヤナンダの信者の1人は「導師は社会の変革について話したが、セックスのない社会にするとは言っていない」と語る。そんな聖職者に人生を導かれるのも考えものだろう。
<追記>
ニティヤナンダは21日、警察に拘束された。
[2010年4月28日号掲載]