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イラク侵攻の根拠は運転手の噂話か

2009年12月10日(木)18時11分
マーク・ホーゼンボール(ワシントン支局)

 その10日後の報告は、イラクの化学兵器はすでに解体されてばらばらになっており、組み立て直すのは難しいだろうという内容だった。スカーレットによれば、この情報は侵攻直前のイギリス政府の上層部にも伝えられていた。

 だが当時の事情に詳しいある英高官によれば、こうした情報は軽視されてしまった可能性がある。

 というのも、さまざまな情報を総合するとフセインが大量破壊兵器を保有している可能性は高く、たとえ一部の兵器が分解されたところで、すぐに元通りに組み立てられるだろうと考えられていたからだ。

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