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「スニーカー時代」にハイヒールを擁護するのは「オバサン」なのか?...でも、やっぱり気分が上がる!

Bring Back the High Heel

2024年12月21日(土)10時00分
パオラ・デバロナ(スレート誌シニアエディター)

夢を見させてくれる靴

一方、全く見当たらないのはハイヒールだ。最近ネット上で、クラブにスニーカーを履いていくことをめぐり、ちょっとした世代間論争が起きたが、そこから言える悲しい事実は、「ハイヒールを擁護する人はオバサン」だった。

だが、Z世代の1人として、筆者はハイヒールの復活を訴えたい。確かに自分を傷つける拷問装置だという批判もあるが、少なくとも履いている間は楽しい気持ちにさせてくれるからだ。


ストラップに花の装飾を凝らすといった上品な遊び心は、スニーカーにはまねできない。ヒール部分が奇抜なデザインのものもある。ギラギラのハイヒールもあれば、控えめなデザインもある。独創性という点では、ハイヒールは靴の世界のチャンピオンだろう。

それに実用性は乏しいけれど、ハイヒールは履く者に夢を見させてくれる。自信がないけれど、自信があるフリをするのを助けてくれる。足を長く見せたり、履くだけでセクシーな気分にさせてくれることもある。筆者はこうしたつかの間の喜びが大好きだ。

ハイヒールが働く女性の義務に近かった時代に戻ることは、誰も望んでいないだろう。毎日履けば、足はもちろん背中まで痛くなることがある。サイズが合っていなければ、爪が剝がれることだってある。

でも、社会的な圧力がほぼなくなった今、時々自分の意思でハイヒールを履いてみるのは悪くないはずだ。

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