K-POPアイドルがファンを応援? ニュージーンズら極寒での弾劾デモ参加者にキンパなど差し入れ
ニュージーンズは14日、インスタグラムに新しいアカウントをオープンした後、「バニーズ(ファン名)とK-POPファンの皆さんのための小さなプレゼント」とし、「アーティストに関係なくペンライトさえあれば『バニーズ』の名前で受け取ることができる」と説明した。彼女たちが公開したリストには、飲食店4カ所でキンパ、ドリンク、サムゲタン、餃子スープなどを午後3時から午後9時30分まで無料でもらえると書かれていた。メンバーのミンジは「韓国はすごく寒くないか。 皆さんが温かいご飯を食べるように私たちが準備したので、ご飯をちゃんと食べてほしい」と応援の言葉も忘れなかった。
ろうそく集会には欠かせない少女時代
また少女時代のユリも差し入れに加わった。少女時代のヒット曲「また巡り逢えた世界」(ダシ マンナン セゲ)は、2016年の梨花女子大学校でのデモで歌われて以来、朴槿恵弾劾を求めるろうそく集会でも歌われてきたプロテストソングとしても知られており、今回のろうそく集会でも歌われている。それだけにユリの差し入れは注目を集めた。彼はファンとのコミュニケーションプラットフォームに「みんな、明日キンパを食べてお腹いっぱいにして。安全に気をつけて、健康に気をつけて。『ダマンセ』をよく歌って」と投稿。永登浦区(ヨンドゥンポく)堂山駅(タンサンえき)近くのキムパ店にファンのためのキムパを用意したと告げ、少女時代のペンライトを持っていればキムパを受け取ることができるように手配した。
ほかにも2022年のカンヌ国際映画祭で『別れる決心』で監督賞を受賞したパク・チャヌク監督も差し入れに参加した。パク・チャヌク監督は汝矣島にあるベーカリーで店のパンを全て差し入れ用に買い上げて、集会参加の市民たちを激励した。用意されたパンの包装紙には「尹錫悦と別れる決心」「国民がそんなに甘く見えますか?」等、『別れる決心』にちなんだメッセージを添えていたという。
野党寄りの行動として批判も
こうしたアーティストたちの行動に対して、ネットの一部では批判する声もあがった。アーティストが政治上の主張することを非難し、彼らが広告で出演するブランドの商品の不買運動を展開しようという呼びかけすら出る始末だ。ただ、多くのネットユーザーは不買運動の動きに「スターがファンを心配して愛するのに何の問題があるのか」「政治的意味がないことを知らないのか」と冷めた反応を示し、「このような時こそもっと買ってあげよう」という意見を出しており、不買運動の呼びかけがむしろ逆風になった形だ。ある関連ブランドの関係者はメディアの取材に対し「関連記事を見たが、週末の間に(販売量に)大きな反響はない」と明かしているという。
一部の店舗でトラブルも......
ただ、差し入れ商品の受け取り場所として指定された店舗によってはトラブルが発生したという。一部の売り場では通常の注文やデリバリーの注文を先に処理して、先に差し入れの商品を受け取りに来た人が後回しにされたという。
ある集会参加者は「差し入れの商品を受け取りに行ったら、店長がアルバイト店員に差し入れ商品を作らずに一般の注文から先に受けつけろと怒っていた」として店名をXに共有した。また別の集会参加者も差し入れが用意されているはずのクッキーショップに行ったら「『お客さんが殺到してだめだ』と待たされ、後から来た人の注文を先に対応していた」として「まるでホームレスに無料配布するような対応をしないで欲しい」というメッセージを残した。
このようにSNSでネガティブな内容が暴露されたショップは、カカオマップでのレビュー点数が1点台に落ちて、オーナーが店のレビュー欄を非表示にした例もあったという。こうしたトラブルが続くなか、集会参加者たちは「差し入れ文化を通じてお互いを助け応援する趣旨を忘れないようにしよう」とカカオマップのレビュー欄の星点テロの代わりに称賛レビューに集中しようという動きも出ているという。
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