最新記事

ジェンダー

なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...新しい「無毛」の歴史

2024年02月11日(日)08時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

1978年、パティ・スミスの「Easter」

 
 

歌手のパティ・スミスも1978年の発表したアルバム「Easter(イースター)」のジャケットでわき毛を見せたポーズを取っている。それが雑誌や広告、映画やドラマ、そして現在ではSNSをとおして、女性の「無毛状態」が社会に次第に定着していったのだ。

体毛が男性であれば「魅力的かつ男性的である」とさえされているのに女性はなぜそうはならないのか。「ジャニュヘアリー運動」とは「作られた社会規範」への疑問と問題提起なのだ。

実は体毛を剃らないことの利点もある。汚れや異物から体を守るだけでなく、体温調節の役割もある。何よりも剃ることによって肌を傷つけたり、乾燥の原因を防げる。

衛生面だけでなく肌にも優しい体毛を、そもそもなぜ私たちは剃っているのか。そして、なぜ女性だけが剃るのかという疑問はジェンダー問題に関心がなくとも沸いてくるだろう。

多くのセレブたちがこぞってシースルードレスを着用して乳首を披露することについてはかなり認知されてきたが、「ボディヘア」は今後どうなるのか?

流行をつくるモデルやセレブの動向を無視できないのも事実であるが、「ジャニュヘアリー運動」を立ち上げた1人の大学生に共鳴する、世界中の多くの女性たちの存在も無視できない。

試写会
カンヌ国際映画祭受賞作『聖なるイチジクの種』独占試写会 50名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「男性に守られるだけのヒロイン像」は絶滅?...韓ド…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    韓国のキム・ジヨンに共感する、日本の佐藤裕子たち..…

  • 5

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 1

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 2

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 3

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプ新政権ガイド

特集:トランプ新政権ガイド

2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?