キャサリン妃とダイアナ妃を結ぶ、頭痛を引き起こす「特別なティアラ」の波乱万丈な歴史
2023年08月20日(日)09時50分
1990年東京で行われた「饗宴の儀」にて「ラバーズ・ノット・ティアラ」を着用したダイアナ妃 Kimimasa Mayama-REUTERS
挙式では実家スペンサー家に伝わる「スペンサー・ティアラ」を着用したダイアナ妃。しかし、頭痛を引き起こすほどの重さに苦しんだ「ラバーズ・ノット・ティアラ」を15年における結婚生活において何度も着用している姿がキャッチされている。
一方、キャサリン妃が挙式で着用したティアラは、1936年にエリザベス女王の父ジョージ6世が兄エドワード8世の退位を受け、王位に就く数週間前に妻エリザベス妃(後のクイーン・マザー)のために「カルティエ」に制作を依頼した「ハロー・ティアラ(Halo Tiara)」である。
キャサリン妃は「ハロー・ティアラ」以外にもクイーン・マザーが所有していた「ロータス・フラワー・ティアラ(Lotus Flower Tiara )」を着用することもあった。
■【写真】「ハロー・ティアラ」と「ロータス・フラワー・ティアラ」を着用したキャサリン妃
しかし2015年、ダイアナ妃以来、約20年ぶりに伝説の「ラバーズ・ノット・ティアラ」を着用したキャサリン妃が公式晩さん会に参列。往年のダイアナ妃ファンを沸かせたのだった。
王室ファッション専門家のミランダ・ホルダーによると、このティアラは非常に重く、着け心地も悪いはずである、と。
美しさには痛みを伴う......。ダイアナ妃自身も頭痛に苦しめられた特別なティアラを特別な場所に着用することで、キャサリン妃は公務と王室に敬意を表しているのである。