コロナで破局?ベビーブーム? 「自宅待機」で変わるパートナー関係
みんな負担...別れるカップルが増えるかも
オーストリアの日刊紙Der Standardでも、関係悪化の予防について、カップルアドバイザーのSandra Teml-Jetterが説明している。Teml-Jetterは、今回の大流行中、または鎮静後、非常に多くのカップルが別れる可能性はもちろんあると指摘。この別離は今回に限ったことではなく、クリスマスやほかの休暇でも起こり得る。一緒に過ごす時間が増えて、互いの欠陥が見えるようになるからだ。ただ今回の非常事態では、在宅ワークになって狭い空間(家)にいるため、衝突が起きる可能性が高まるとしている。
「多くの人が、非常事態での"新しい接近"を負担に感じています。1番大事なことは、普段よりゆっくり考え、ゆっくり話すことです。感情的になると、口走ったり、和を壊したりしてしまいます。そして、相手はなんでもかんでも個人的に責めているのではないと考えるべきです」
Teml-Jetterがすすめる具体的な予防のしかたは以下だ。
1.音楽を大音量にし、一緒に激しく踊る――嫌な気持ちを振り払うことができる。
2.抱き合って、相手の鼓動や温かみを感じる――心身を落ち着かせることができる。
3.毎晩、ロウソクを灯して15分話す。1日の出来事や、いま考えていることを尋ね合う。
方法は、まだまだ沢山ある。月間ユニークユーザー数500~600万人の、ドイツで女性に人気のサイトgofeminin.de では、こんな方法を挙げている。
1.チームでいられることに感謝する――恋人がいない人や高齢者など1人でいる人もいる。パートナーがいて、助け合い励まし合えることは、とても幸せなのだ。
2.コロナ以外の話題についても話す――感染状況について知ることは大切だが、ほかのことも話さないと、気が変になってしまう。ユーモアを忘れずに!
3.家でも体を動かす――体を動かすと、ストレス解消になる。
4.ほかの人に連絡する――会うことができなくても、友人や知人などに電話しよう。パートナーに精神的によりかかることも少し軽減される。
5.セックスしよう(体のふれあい)――感染の危険性がそこらじゅうにあるとはいえ、ロボットのように生活することは馬鹿げている。
セックスの回数増、ベビーブームが来る?
セックスといえば、非常事態で、ドイツでは(またスイスでも)コンドームの売り上げが急に増えたと報道されている。冒頭のアンケート調査では、同居しているカップルの5組に1組が、セックスの回数が増えたと答えている。カップルアドバイザーのMartin Jurockは、「セックスは健康的であることが知られています。ですから、この非常事態で、より多くのセックスが行われる可能性は高く、これはポジティブな影響となるでしょう」と話す。