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運命の巡り合わせ──亡き父の携帯番号にメッセし続けた女性に驚きの返信が

2019年11月07日(木)17時30分
松丸さとみ

4年間、メッセージを送り続けていたが...... Bhupi-iStock

<父親のように親しんでいた男性の携帯電話に、4年間、メッセージを送り続けていた女性の元に、ある日、驚きの返信が届いた......>

4年間毎日、日々の出来事を送り続けた

まるで父親のように親しんでいた男性が亡くなって以来、男性の携帯電話に4年間、日記のようにメッセージを送り続けていた女性の元に、ある日、驚きの返信が届いた。女性がフェイスブックに投稿し、世界中から「いいね」などのリアクションと、「涙が止まらない」などのコメントが集まっている。

米アーカンソー州在住のチャステティー・パターソンさん(23)は、実の父親のように慕っていた男性が2015年に亡くなって以来、毎日のように男性の携帯電話にテキスト・メッセージを送っていた。内容はたわいのない、日々の出来事をつづった日記のようなものだった。しかし4周忌に長めのメッセージを送ったところ、なんと返事が来た。パターソンさんが毎日メッセージを送っていた相手は、偶然にも5年前に交通事故で娘を亡くした男性だった。

ニューヨーク・ポストによると、パターソンさんが生まれてからずっと親しくしていた、父親のような存在だった男性はジェイソン・リーゴンさんという人だった。パターソンさんが英デイリーメールに話したところによると、学校の行事にも参加してもらったし、彼氏ができた時には紹介もしたという。本物の父親のように、長話もよくしていたとパターソンさんは当時を振り返る。

パターソンさんはリーゴンさんに何でも打ち明けたし、幸せとは何かをリーゴンさんから学んだとデイリーメールに話している。自分にとっての父親像だったというだけでなく、地元の子どもたちみんなのロールモデルのような存在だったという。

「あなたからのメッセージで生きながらえた」

パターソンさんは、リーゴンさんの4周忌の前夜である10月25日、リーゴンさんの携帯電話だった番号にいつものようにテキスト・メッセージを送った。「お父さん、私よ」から始まる長いメッセージの中には、「あなたがいなくなって4年だけど、会いたいと思わない日は1日もない」とつづられている。

4年間一方的に送り続けたメッセージだったが、なんとこの日は返事が来た。相手は、ブラッドという名の男性だった。

「ハーイ、愛しい人。私はあなたの父親ではないけれど、ここ4年間ずっと、あなたのメッセージをすべて受信していました。朝のメッセージと夜の近況報告を心待ちにしています。私はブラッドという名前で、2014年8月に娘を自動車事故で失いました。でもあなたからのメッセージのおかげで、私は生きながらえることができました。あなたからのテキスト・メッセージが来ると、神様からのメッセージだというのが私には分かります」とブラッドさんは書いている。

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