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ロシア女性らしくスカート出勤で特別手当160円、「まるで中世の話」と呆れ
写真はイメージ LENblR-iStock
<会社広報は団結を高めるために最適の方法だと言うが、疑問符ばかりが浮かぶ......>
ロシアのアルミニウム製造会社で始まった、あるキャンペーンが物議を醸している。
英デイリーメールによると、キャンペーン名は「フィメール・マラソン」。職場にスカートかワンピースで出勤した女性従業員に対し、1日当たり1.5ドル(約160円)の特別手当を支給するという内容だ。なお、特別手当を受け取るためには、スカートもしくはワンピースを着用した出勤スタイルを写した写真を会社に提出する必要がある。
この奇策に踏み切ったタトプロフ(Tatprof)は、職場を明るくする目的で、6月30日までキャンペーンを行うと説明している。ロシアのメディアに対し「このイニシアチブが弊社の女性の意識を高め、女性従業員自身がスカートやドレスを選ぶことで自分の女性らしさという魅力を感じられるようになることを願っています」と、広報担当者の女性が明かした。これが男性従業員が7割を占める同社にとって「組織を結束させるのに最適の方法」だと位置付けている。
なんて時代に反したキャンペーン
これに対しロシア国内で声をあげたブロガーのアナスタシア・キリロワ。まるで中世のニュースだと、キャンペーンに疑問を投げかけた。ツイッター上では、Tatprofの社長を「恐竜」と揶揄し批判するユーザーも出現。2019年の今、このキャンペーンが行われることに衝撃を受けている様子だ。
@TATPROF this is too shocking in 2019. Sergei Rachkov you are a dinosaur.
— NathalieF (@Tallie64) 2019年5月30日
...so that young women do not have male haircuts, do not change into trousers, so that they engage themselves in handicraft, project all their warmth into raising children
過去には職場で「きれいに整えられた女性は、努力をほとんどしない人よりもかなり多くの収入を得る」という調査結果が報告されているが、別にスカートやワンピースで華美に整えろという話ではない。「女性がより価値のあるものと見なされるために、『身だしなみ』の名のもとにメイクアップに多くの時間とお金を費やすことを期待しているのだろうか」とメトロ紙は報じた。