最新記事

インタビュー

「女性は自分の肉体を利用すべきだ」――KISSフロントマンが考える「女の力」とは

Women, Power and Vault Box Set

2018年08月30日(木)17時00分
ジェフ・パーラー

関連グッズの販売などビジネス的センスも抜群のシモンズ Mario Anzuoni-REUTERS

<キッスをビジネスとしても大成功させたG・シモンズが語る。女性と超豪華ボックスセット、そして神のエゴと虚栄心>

結成45周年にして、相変わらずバリバリ現役のヘビーメタルバンドのキッス。そのフロントマンであるジーン・シモンズ(68)は、デビュー前にニューヨークで小学校教師をしていたこともあるインテリだ。

だがその経験から、「住宅ローンや資本主義、結婚や離婚のコスト」つまり「重要なこと」を教えない学校は役立たずだと確信したという。そして自ら本を書くことにした。

その8冊目となる『権力について──俺が権力を得るまで、そしてあなたがもっと権力を手に入れる方法』が、昨秋刊行された。「ズボンのポケットに入れて、どこにでも持ち歩ける」手引書だという。「トイレでも、飛行機でも、列車でも、すぐに読める本だ」

シモンズは敏腕ビジネスマンとしても知られる。おかげでキッスは関連グッズの販売だけでなく、カリブ海で「キッス・クルーズ」、ラスベガスで「キッス・リムジン」を展開するなど、音楽活動以外でもがっぽり儲けている。

そんなシモンズは、女性や宗教についてどう考えているのか。ステージ上でのキャラクターは素なのか演技なのか。本誌ジェフ・パーラーがシモンズに話を聞いた。

***

――あなたは酒もドラッグもやらないが、女遊びは相当やってきたと思う。女性の力についてどう考えているのか。

女性には、本人の意思とは無関係に注目される側面がある。その肉体だ。だから女性が力を手にしたいなら、自分が性的な対象として見られていることを理解して、自分の体を最大限に利用するべきだと俺は思う。モデルはそうしている。

もちろん、片っ端から男と寝ろと言っているわけじゃない。そういう女性もいるけどね。「私はリッチな人と結婚したい。だからこの体を取引材料として使う」って。それも結構だ。俺は、持って生まれた長い舌が注目を集めたから、それを最大限に利用した。それと同じだ。

――その考え方は昨今のご時世ではあまり支持されなさそうだ。性的に奔放な女性に関してダブルスタンダードがあると思うか。

ああ、あると思う。総じて男は性的な魅力が重視されることはないが、女性は違う。本人がそれを望んでいなくてもね。尻軽な女性は、そうでない女性たちから非難されるが、男の場合は遊んでいても、そのせいで他の男から非難されることはない。こういうダブルスタンダードは昔からあるものだ。俺が作ったんじゃない。

【参考記事】エジプトで自由を求め続ける86歳の女闘士

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

独新財務相、財政規律改革は「緩やかで的絞ったものに

ワールド

米共和党の州知事、州投資機関に中国資産の早期売却命

ビジネス

米、ロシアのガスプロムバンクに新たな制裁 サハリン

ビジネス

ECB総裁、欧州経済統合「緊急性高まる」 早期行動
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 2

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

  • 3

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 1

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 2

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 3

    キャサリン妃が「涙ぐむ姿」が話題に...今年初めて「…

  • 4

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…

  • 2

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…

  • 4

    カミラ王妃はなぜ、いきなり泣き出したのか?...「笑…

  • 5

    キャサリン妃が「大胆な質問」に爆笑する姿が話題に.…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:超解説 トランプ2.0

特集:超解説 トランプ2.0

2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること