最新記事
SDGsパートナー

国内初の紙パック飲料水「ハバリーズ」で徹底的に環境負荷軽減...貴重な水資源を未来へ、容器はトイレットペーパーに

2024年10月18日(金)14時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
再生可能な紙容器を使用したハバリーズジャパンナチュラルウォーター

再生可能な紙容器を使用。3サイズ展開のハバリーズジャパンナチュラルウォーター(左から200mL,330mL,1000mL)

<昨今、人口増加や開発途上国の経済成長、気候変動などの影響から、世界中で水不足をはじめ水資源の問題が深刻化している。雨や雪の多い日本だが、実は他人事ではない。この課題と向き合い、水源を所有する立場からアクションを起こしているのが株式会社ハバリーズだ。紙パックの飲料水に端を発する、環境負荷低減や水源保全の取り組みとは──>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

環境負荷低減を徹底して追求

水は人間が生きていくために欠かせない資源だ。雨や雪の多い日本は水資源の問題とは無縁なようにも思えるが、急峻な地形を短い河川が流れるために淡水を貯めにくく、一人当たりの水資源量は世界の平均を下回っている。また、食料の多くを輸入に頼っており、それらを生産する際に他国が費やした水を間接的に消費しているとも言える。

京都市に本社を置く株式会社ハバリーズは、「1本の水から世界が変わる」を信念に掲げ、貴重な国内の水資源を未来の世代に承継する事業を展開している。事業の柱となっているのは、国内初のサステナブルな紙パック飲料水として2020年に発売開始した「紙パックナチュラルウォーター」だ。

この製品には、国内4カ所の水源からカーボンフットプリントが低い方法で調達した天然水を使用。パッケージにFSC認証(*1)取得の再生可能紙素材、キャップにボンスクロ認証(*2)取得のサトウキビ由来のポリエチレンを用い、物流サプライチェーン全体での環境負荷が低い輸送効率で配送するなど、環境負荷の軽減を徹底した商品となっている。

*1:持続可能な方法で管理された森林の木材チップのみを原料調達している証明
*2:サトウキビの生産や供給を持続可能なサイクルで行っている証明

さらに、飲み終わった後の紙容器は回収して、ゼロエミッション工場で100%リサイクルされ、トイレットペーパーへと生まれ変わる。リサイクルの過程で排出されるアルミフィルムや残渣は熱エネルギーや建材料として再利用され、使用した水は完全に浄化処理したうえで川に放流。サーキュラーエコノミー(循環型経済)に貢献するシステムを構築することに成功した。結果として、2020年の製品発売から現在までに約110万トンのCO2削減を達成している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米のベネズエラ介入は大惨事招く恐れ、ブラジル大統領

ビジネス

FRB議長候補ハセット氏、インフレ「極めて低水準」

ワールド

サンフランシスコ大規模停電、顧客約11万件で電力復

ワールド

欧州・ウクライナの米提案修正、和平の可能性高めず=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 7
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 8
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中