アックマン氏が新ファンド立ち上げへ、手数料低く幅広い投資家受け入れ

2月7日、著名投資家ウィリアム・アックマン氏が、新しいタイプのヘッジファンドを立ち上げようとしていることが、規制当局への提出書類で判明した。写真はカナダのトロントで2012年撮影(2024年 ロイター/Mike Cassese)
著名投資家ウィリアム・アックマン氏が、新しいタイプのヘッジファンドを立ち上げようとしていることが、規制当局への提出書類で判明した。運用形態は同氏が手がける既存のヘッジファンドと類似する半面、手数料を低く設定し、受け入れる投資家の幅を大きく広げ、換金手続きも容易にすることなどが特徴だ。
「パーシング・スクエアUSA」と呼ばれる新ファンドは、クローズドエンド型でニューヨーク証券取引所に上場する予定。通常のヘッジファンドにとって対象外の顧客となる年金基金や寄付金運営の財団、個人投資家を含めて、米国に資金を振り向けられる投資家なら誰でも利用が可能。最低投資額も設定されない。
通常のヘッジファンドが15─30%程度の成功報酬を請求するのに対して、このファンドが課すのは一律2%の手数料のみ。これまでのヘッジファンドなら何年もかかる全面的な資金返還についても、ずっと手早く進められる。
新たな投資家層として、アックマン氏のX(旧ツイッター)アカウントでさまざまな問題を議論している120万人のフォロワーや、これまで費用の面でヘッジファンドに出資できなかった小規模な財団などが想定される。
高額の手数料や幾つもの規制上のハードルを理由にヘッジファンドを敬遠してきた投資家も少なくないだけに、こうした形の新たなファンドは急速に人気が高まる可能性もありそうだ。


アマゾンに飛びます
2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら