中島健人が語った海外ドラマ初出演作『コンコルディア』の刺激と挑戦、そしてアイドルとしての自分
“Concordia” Opened the Way for Me
──ドルジャーによれば、撮影現場で助言を求めるのは「弱さの表れ」とされ敬遠する人が多いが、中島さんは躊躇せずにそうしていたとか。
確かにそうかもしれないです。いろんな役者さんがいましたが、自分が一番バーバラ(・イーダー監督)やフランクに質問をしていました。
「海外ドラマに初めて出る日本人なのに、いろいろ言ってくるな」と思われそうなくらい、多くの提案もしました。
例えば、A・Jの衣装やキャラクター設定も僕の考えを伝えて、そこから話し合って作っていったんです。僕はA・Jはモックネックを着ているイメージがあったけど、スタイリストからは「最初はシャツにTシャツで優しさを表現し、彼が野心を出すに従ってモックネックにジャケットというオフィスカジュアルへ」という提案を受けました。1~6話までの心理の変化を衣装で表現する、と。
バーバラには「A・Jを作品のアクセントにするため、性格の悪い感じに見せたい」と言ったんです。それならA・Jの助手マチルドは優しくしてコントラストを出そう、という話になりました。