最新記事
K-POP

BTS・SUGAの飲酒運転めぐる騒動収まらず SNSで模倣犯? HYBE本社には脱退求める花輪まで

2024年8月13日(火)19時27分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
HYBE本社前に並べられた花輪

所属事務所HYBE本社前に並べられた花輪 SBS 뉴스 / YouTube

<アンチファンによる嫌がらせとの推測も>

K-POPアイドルグループBTSのメンバーSUGA(以下、シュガ)が8月7日、電動スクーターで飲酒運転をして警察に立件された事件から1週間。だが、問題は収まるどころか、ネットでは「#SugaChallenge」と題された模倣犯のような動画が拡散され、これについてフェイクかどうかなどをめぐって議論が沸騰。さらにシュガのBTS脱退を要求する花輪が所属事務所前に出されるなど、混乱は拡大している。韓国メディアのSBS、チャンネルA、MBN、国民日報などが報じた。

SNSで議論沸騰、「#SugaChallenge」

BTSのメンバー、シュガの飲酒運転をめぐって、ネットでは「彼を支持する」とハンドルの前で酒瓶を持って写真を撮る「#SugaChallenge」が登場した。「#SugaChallenge」というハッシュタグを付けてSNSに掲載された映像と写真は、「いつも支持する」といったフレーズとともに、車の中で酒瓶を持ってポーズをとっている。あたかもシュガの飲酒運転を応援するかのように、投稿主は自らも飲酒運転をしているかのように見える。

「私たちはミン·ユンギ、あなたを支持します。私たちはシュガを支持します」

BTSの音楽を車内で大きくかけながら運転する男がウイスキーの瓶を手に飲む映像も「#SugaChallenge」というハッシュタグを付けて投稿されたものだ。

これらの多くは海外から投稿されたもので、実際に飲酒運転をしているかは確認できておらず、シュガを支持するというよりは、騒動にかこつけて話題になることをねらった便乗商法的な投稿だとみられている。また、シュガやBTSをからかう、アンチファンによる嫌がらせ行為ではないかという意見すら出てきている。

Xにポストされた「#SugaChallenge」のひとつ。
 

また、これらの投稿の真意は別として、このような映像と写真がSNSに掲載されること自体が模倣行為を煽る恐れがあるという批判も大きくなっている。

シュガはBTSを脱退せよ!

そんななか、韓国のオンラインコミュニティには13日、ソウルのBTS所属事務所の親会社HYBE本社前で撮られた20あまりの花輪の写真が掲載された。花輪には「ミン・ユンギ脱退して」「飲酒運転(シュガ)自主的に脱退して」「ファンに申し訳ないのではないか」などのメッセージが書かれている。 一部の花輪には「どうして近況を社会面ニュースで知らせるのか」「あなたの墜落おめでとう」と、嘲笑まじりのメッセージまで添えられていた。

これらの花輪がBTSファン「ARMY」が公式に出したものかは確認されなかった。ただ、シュガがBTSから脱退しなければならないと主張する一部のファンたちが、花輪に各自の意見をつけてHYBEの前に送ったことが分かったという。

この他にもネット上ではシュガの飲酒運転を風刺した画像が拡散している。それはシュガが電動スクーター運転当時に測定された血中アルコール濃度数値である0.227%を韓国のオリンピック陸上代表ウ・サンヒョク選手の2024パリ五輪男子走り高跳び決選競技記録(2m27cm)になぞらえ、これを飲酒運転で社会的に非難された他の芸能人の血中アルコール濃度測定値と比較した棒グラフイメージまで作られて広がっている。

シュガの飲酒運転についてソウル龍山警察署は、シュガーの動線を逆追跡して移動経路を把握しており、近くシュガを正式に召喚して飲酒量などを具体的に調べる方針だという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均2カ月ぶり4万円、日米ハト派織り込みが押し

ワールド

EU、防衛費の共同調達が優先課題=次期議長国ポーラ

ワールド

豪11月失業率は3.9%、予想外の低下で8カ月ぶり

ワールド

北朝鮮メディア、韓国大統領に「国民の怒り高まる」 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国 戒厳令の夜
特集:韓国 戒厳令の夜
2024年12月17日号(12/10発売)

世界を驚かせた「暮令朝改」クーデター。尹錫悦大統領は何を間違えたのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 5
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 6
    ノーベル文学賞受賞ハン・ガン「死者が生きている人を…
  • 7
    韓国大統領の暴走を止めたのは、「エリート」たちの…
  • 8
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 9
    「糖尿病の人はアルツハイマー病になりやすい」は嘘…
  • 10
    統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、妻の「思いがけない反応」...一体何があったのか
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社…
  • 6
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 7
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 8
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 9
    人が滞在するのは3時間が限界...危険すぎる「放射能…
  • 10
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中