「白人を泣かせたい」 批判集まる『スター・ウォーズ』新作主演女優の発言...その意図は?
'Star Wars' Actress Amandla Stenberg's 'White People' Remark Sparks Fury
最近になって再浮上した『ザ・デイリー・ショー』の動画は、保守派や右派のソーシャルメディアで、ステンバーグを「ウォーク(リベラル的な「目覚めた」人)」と非難するために使われている。
なかには『アコライト』のプレスツアーの一環として、最近行われたインタビューだと主張しているケースもある。
ディズニープラスの番組紹介によれば、6月4日に配信が始まったこのドラマでステンバーグは「過去からやって来た危険な戦士」を演じている。
『ザ・デイリー・ショー』の動画は、X(旧ツイッター)で文脈を無視して共有された。「End Wokeness(ウォークネスを終わらせろ)」というアカウントでは1510万回も再生されている。
ユーチューバーのアマラ・エクプノビも「才能ある女優が、このような発言をするのはとても残念だ。これは露骨な人種差別だ。なぜか社会では気軽に受け入れられているが。ひどいもんだ」というコメントを共有した。
一方、ステンバーグの意図を明確にしようとする人もいた。
@nostalgicgeniusというアカウントは、「ステンバーグが言いたかったことは、白人が『共感して』泣くことが目的、ということだ。この共感というポイントは、彼女が出演した映画『ヘイト・ユー・ギブ』が、黒人に対する警察の蛮行をテーマにしていたためだ。この動画は文脈を無視しているので、インタビュー全体を見てほしい。このような歪曲に憤りを感じている」と投稿している。
Amandla Stenberg meant white people crying out of EMPATHY was the goal. This empathy is for her movie called "The Hate U Give" which was about police brutality on a black person. Please watch the full video because this is out of context. It's upsetting how this has been twisted. https://t.co/bOKsowLhPl pic.twitter.com/rCKoAHN5uD
— Nostalgic Genius (@NostalgicGenius) June 6, 2024
『アコライト』の製作総指揮者も最近、非難を浴びている。新しい「スター・ウォーズ」シリーズがあまりに「多様性を重視」しており、「ウォーク」だと非難されているのだ。
しかし、監督のレスリー・ヘッドランドは、そのような発言をする人は「スター・ウォーズ」の「真のファン」ではないと述べて、批判を一蹴している。
ヘッドランドはニューヨーク・タイムズの取材に対して「『スター・ウォーズ』ファンへの共感に変わりはない」と前置きしたうえで、こう述べた。
「しかし、はっきりさせておきたい。偏見、人種差別、ヘイトスピーチを行う人は......ファンではないと考えている」
(翻訳:ガリレオ)