「大谷翔平に賭けて大儲け」 海外で人気のスポーツ賭博...億単位を稼いで「勝ち組」になった米男性の告白
Good Odds for Retiring
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<スポーツの知識で勝負しても儲からなかったが、統計学の専門知識を活用して大儲け。大学教員をアーリーリタイアした男性が得た「教訓」>
私は高校時代、数学が得意科目だった。そして、もう1つ小さい頃から大好きだったのがスポーツだ。そんな私がスポーツ賭博に興味を持つのは、ごく自然な流れだった。
けれども大概のギャンブラーがそうであるように、最初はちっとも儲からなかった。自分が見た試合内容に基づいて賭けていたからだ。賭博で結果を出せるようになったのは、自分の数学の才能を生かすようになってからだった。
軌道に乗り始めたのは1999年のこと。20歳だった私は、登場し始めたばかりのオンラインスポーツ賭博のことを知った。調べてみると、賭博業者ごとのオッズ(配当倍率)の差を利用すればうまく儲けられることが分かった。いくつかの業者を使い、対戦する両チームの勝ちに賭けて、どちらが勝っても確実に儲けることが可能だったのだ。
この手法は3~4年はうまくいったが、今ではだいぶ難しくなった。賭博業者ごとのオッズ差が縮小したためだ。
私は大学と大学院で9年かけて統計学を学び、博士号を取得して大学教員になった。統計の専門知識はスポーツ賭博にも生きた。それぞれのチームが勝つ確率や個々の選手の成績を予測するために、数学的なモデルを作ったのだ。
大谷翔平の「ア・リーグMVP」獲得を見事に的中
これまでの人生で最も大きく儲けた賭けは、2021年に行ったものだった。私はその年、野球のMLB(米大リーグ)で大谷翔平がアメリカンリーグのMVP(最優秀選手)を獲得すると予想して、500ドルほど賭けていた。
MVP発表の日は、ドキドキして発表を待った。知ってのとおり、大谷は見事にMVPを獲得。おかげで私は1万5000ドルを手にできた。
スポーツ賭博以外の賭博にも挑戦してきた。08年に、一部のカジノ業者がライブ配信型のオンラインカジノを開始した。ディーラーがカードを切って配る様子がライブ配信されて、ユーザーはそれを見てブラックジャックやバカラなどのゲームをプレーする。
その頃、あるカジノ業者が普通よりもサイズの大きいカードを使っていることに気付いた。それが原因でカードがうまく切れていないケースがしばしばあった。
それに目を付けた私は、8枚、9枚、10枚先に出てくるカードを予測できた。おかげで大儲けできたが、1年半ほどすると業者が問題に気付いて修正してしまった。