最新記事
デザイン

LEXUS DESIGN AWARD、ミラノで展示された4作品とは?

PR

2023年7月26日(水)16時00分
写真(作品のみ):フランキー・ヴォーン、文:猪飼尚司
左上から時計回りに、作品を展示したパヴェルス・ヘッドストロム、ジャーミン・リュウ、パク・キョンホ&ホ・イェジン、Temporary Office。

左上から時計回りに、作品を展示したパヴェルス・ヘッドストロム、ジャーミン・リュウ、パク・キョンホ&ホ・イェジン、Temporary Office。

若い才能を評価するだけでなく、第一線で活躍するクリエイターによるメンターシップを通じて、創作やアイデアの精度をさらに上げていく国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD(レクサスデザインアワード)」。LEXUSは一人ひとりに心の豊かさを提供したいという想いで、豊かな社会とより良い未来の創造を目指し、世界中のデザイナーとともにこのアワードを行っている。「Design for a Better Tomorrow(より良い未来のためのデザイン)」をテーマに掲げ、11年目の今年は、63の国と地域から2068点の作品が集結。サステナビリティやダイバーシティというリアルな社会問題と向き合った作品をミラノデザインウィークで発表した。

このアワードでは、世界中から作品を公募し、パオラ・ アントネッリ、カリム・ラシッド、サイモン・ハンフリーズといった第一線で活躍するデザイナーたちが審査員となり受賞者を選出する。応募作品は、そのアイデアが「Enhance Happiness(いかに人々に幸せをもたらすか)」、そしてLEXUSが重視する3つの基本原則 「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかという観点で審査される。 多様なニーズを予見し、人々に幸せをもたらすような実用的、機能的なソリューションでありつつ、魅力的で独創性溢れるデザインを求めている。

そしてLEXUS DESIGN AWARDの最大の特徴であるのが、受賞者たちがメンターと呼ばれる第一線で活躍するデザイナーたちからのアドバイスを受けながら、一緒にアイデアをブラッシュアップをすることだ。メンター自身の経験や、知見、ノウハウを惜しみなく共有する期間を設けている。

39fbced336103ee0e3b7bdec4d825e771efa107f.jpg

上段左から順に、審査員のパオラ・ アントネッリ(©2016 Marton Perlaki)、カリム・ラシッド(©Nikola Blagojevic / Spektroom)、サイモン・ハンフリーズ。下段左から順に、受賞者にアドバイスを行うメンターのマーヤン・ファン・オーベル(©Sander Plug)、スマイヤ・ヴァリー(©Lou Jasmine)、ジョー・ ドーセット、スズキ ユウリ(©Nick Glover)


審査員

パオラ・アントネッリ(Paola Antonelli)
 ニューヨーク近代美術館(MoMA)建築・デザイン部門シニア・キュレーター

カリム・ラシッド(Karim Rashid )
 デザイナー/Karim Rashid Inc. 代表

サイモン・ハンフリーズ (Simon Humphries)
 トヨタ自動車株式会社 執行役員 デザイン領域領域長 Chief Branding Officer Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)

メンター
マーヤン・ファン・オーベル(Marjan van Aubel)
 マーヤン・ファン・オーベル スタジオ ソーラーデザイナー

ジョー・ドーセット(Joe Doucet)
 デザイナー/ ジョー・ドーセットXパートナーズ 代表

スズキ ユウリ
 アーティスト、デザイナー/ペンタグラム パートナー

スマイヤ・ヴァリー(Sumayya Vally)
 建築家/カウンタースペース 主宰

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中