「萌え萌えきゅん」は日本アニメ好きな韓国に定着するか? ソウルにメイドカフェがオープン
ソウルにオープンした「日本式」メイドカフェが韓国で話題に。SBS 뉴스 / YouTube
<日韓首脳会談に合わせるかのように「日本型」メイドカフェがソウルにオープン>
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の日本初訪問を翌日に控えた3月15日、韓国ソウルの北西部にある麻浦区でメイドカフェが開業した。
完全予約制で営業するというこのメイドカフェは、3月13日から予約受付を開始。オープン初日の15日には3月分の予約がいっぱいとなり、一時サーバーがダウンするほど人気を集めているという。SBSなど韓国メディアが報じた。
メイドには日本人名の子も
メイドの女性たちのプロフィールを見ると、名前がリム、ソクギュ、ナリといった韓国風のものから、ゆひろ、トウフ、晴れ、1号などなど、ユニークなネーミングまでさまざまだ。登録されたメイドの総数は28名で、毎日そのうち3、4名が勤務するという。日本型のメイドカフェをうたうだけあって、来店したお客のことを「ご主人さま」と呼び、オムライスなど注文されたフードメニューについては、テーブルでおなじみのフレーズ「おいしくな〜れ、おいしくな〜れ、萌え萌えきゅん」をやってくれる。
風俗店ではないかという懸念の声も上がったというが、メイドカフェ側は「接待を伴う接客行為は行わない」ということで、学生でも利用可能だとしている。
また、メイドカフェ側は「セクハラなどの行為があれば法的対応も辞さない」として、メイドをはじめとしたスタッフ、他の来店者も同意のない撮影を禁止。メイドのプライバシーを侵害するような行動や言動も退場処分になるという。カフェ側は、「マナーを守り、品格のある行動をお願いする」と呼びかけている。
若者が多い弘大のある麻浦区だが
メイドカフェは、秋葉原では外国人も含めて観光客も利用する人気スポットとして認知されているが、韓国での受け止め方は複雑だ。日本発祥の文化への抵抗感というより、女性を性商品化する日本のコスプレ文化への抵抗感が強い。
今回ソウルにオープンしたメイドカフェのある麻浦区は、弘益大学などの大学が立ち並ぶ若者の街、弘大(ホンデ)があるエリアだが、メイドカフェにある場所から徒歩5分で小学校もある。近隣の住人は「最初は健全に運営していても後から変わりかねない」「メイドカフェ目当てで、よそから来る男たちのせいで治安が悪くならないか心配だ」と懸念を示している。これを受けて、メイドカフェ側も「近くに幼稚園と小学校が多いため、子供たちと住民に不快な印象を与える服装を禁止する」と案内している。
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