ファン・ビンビン、5年ぶりの表舞台で見せた胸元ざっくり妖麗ドレスが「女王」「チャイニーズ・モンロー」と評判に
5年間表舞台から遠ざかっていたファン・ビンビン(3月12日、ロサンゼルス) Eric Gaillard-REUTERS
<2018年に中国で巨額の脱税を告発されて以降、本土の芸能界から追放され、一時は消息すら分からなくなっていたファン・ビンビンがアカデミー賞授賞式に登場。変わらぬ美貌でレッドカーペットを魅了した>
巨額の脱税疑惑で中国本土の芸能界から追放され、一時消息が分からなくなっていた中国の国民的女優ファン・ビンビンが、12日に米ロサンゼルスで開催された第95回アカデミー賞受賞式に姿を見せて話題になっている。今年に入ってベルリン国際映画祭に出席したのに続いて、スポットライトを浴びるのは5年ぶり。事件後は公の場に姿を見せていなかったファンだが、変わらぬ美貌でレッドカーペットを魅了した。
数多くのドラマや映画に出演し、歌手デビューも果たすなど中国の国民的女優だったファンは、2018年に元アナウンサーから「収入を過小申告している」と巨額の脱税を告発され、その後しばらく行方が分からなくなったことから、「失踪」が世界的なニュースになっていた。
調査の結果、追加課税や罰金など計8億8000万元の支払いを命じられたファンは、中国のSNS新浪微博で謝罪。事件がきっかけで婚約者の俳優李晨(リー・チェン)とも破局し、今年2月に主演した香港映画『緑の夜』が上演されたベルリン国際映画祭に登場するまで表舞台から遠ざかっていた。
【動画】レッドカーペットでカメラマンたちを夢中にさせるファン・ビンビン
香港映画、ハリウッドで本格的に女優活動を再開
そんなファンは、ベイルート出身のデザイナー、トニー・ワードによる光輝くスパンコールドレスに大きな袖のエメラルドグリーンのガウンを羽織った王道ともいえるエレガントな衣装に身を包み、世界最高峰の映画の祭典アカデミー賞のレッドカーペットに君臨した。
ドレスに合わせた緑のピアスと真っ赤なリップ、往年のハリウッドスターを彷彿させるボブのフィンガーウェーブヘアで、ハリウッドの大物スターたちに混ざって堂々とシャンパンカラーの絨毯を歩き、今年のレッドカーペットの「ベストファッション」「女王」と称賛を浴びた。
ファンは、13年には『アイアンマン3』、翌年には『X-MEN:フィユーチャー&パスト』にも出演していることから米国での知名度も高く、「公の場に戻ってきてくれて嬉しい」「チャイニーズ・モンロー」「なんてこと!美しい」と、SNSには5年ぶりの公の場復帰を喜ぶ声が多く寄せられている。
事件の影響から中国大陸での女優復帰は未だ難しい状況だが、昨年はペネロペ・クルスやジェシカ・チャステイン、ダイアン・クルーガーらと共演したスパイアクション映画『The 355』やピアース・ブロスナン主演の『The King's Daughter』に出演。香港映画に加えて、ハリウッドでも本格的に女優活動を再開させており、米国での注目度が高まっている。