12歳子役の「最低主演女優賞」候補入りに批判殺到 子供のノミネートは過去にも
スティーヴン・キングの小説を映画化した『炎の少女チャーリー』は、ドリュー・バリモア主演で1984年にも映画化されている。昨年5月に全米公開されたリブート版は、興行成績が振るわず、批評家サイト「ロッテン・トマト」でも10%台という低評価を受けていた。
同じく子役出身の元祖ドリューは出演したCBSテレビの番組で、「彼女はまだ若く、これはいじめ」だと述べ、今回のノミネートは受け入れられないと一蹴。「彼女をからかう代わりに間違っていると声を上げる人たちがいて良かった」とライアンを思いやった。
ラジー賞に子役がノミネートされるのはこれが初めてではない。
過去には『ホーム・アローン』で一躍スターとなったマコーレー・カルキンや『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で若かりし日のアナキン・スカイウォーカーを演じたジェイク・ロイドが、10歳未満で候補入りしている。ジェイクはかつてのインタビューで、ラジー賞の候補になったことでその後の人生は生き地獄だったと語っており、幼くして不名誉を負ったことで将来が台無しになる可能性は以前から指摘されていた。
ちなみに『炎の少女チャーリー』は、最低リメイク・パクリ・続編映画賞にもノミネートされており、結果は3月11日に発表される。
●12歳の子役ライアン主演『炎の少女チャーリー』予告編はこちら
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら