日米を代表する2大怪獣が激突 『ゴジラvsコング』勝つのはどっちだ?
A Friendly Guide to King Kong and Godzilla
ゴジラとキングコングが繰り広げる派手なバトルが楽しみ WARNER BROS. PICTURES / LEGENDARY PICTURESーSLATE
<日本公開は5月14日。1962年以来の『ゴジラvsコング』の再戦には、超絶強いあの怪獣も参戦する>
ワーナー・ブラザースが手掛ける怪獣映画シリーズ「モンスター・ヴァース」の最新作『ゴジラvsコング』が先頃公開された(日本公開は5月14日)。
そこでゴジラとキングコングの歴史をQ&A形式でおさらいしよう。今作での両者の戦いにも触れてみたい(ゴジラおよびキングコングのシリーズ作品のネタバレあり)。
――今作は、1933年の特撮映画『キング・コング』に出てくる巨大ザル、キングコングが、54年の特撮映画『ゴジラ』に出てくる巨大トカゲ、ゴジラと戦うというもの。監督は『Death Note/デスノート』のアダム・ウィンガードで......。
ゴジラだよ。
――何です?
ゴジラだよ。この作品でどっちが勝ったか知りたいんでしょ? 勝者はゴジラ。
――いや、順を追って話を進めたかったんだけど。
どうぞ。続けて。
――38年に再公開された時の『キング・コング』の予告編と、日本公開の際の『ゴジラ』の予告編をネットで見たけれど、恐怖に逃げ惑う人々の描写以外に、2つの作品にあまり共通点はない印象だね。
日本語の予告編なら『ゴジラ』のテーマが核兵器だというのが分かるはず。仮定の上であっても民間人にそういった兵器を使うのが選択肢となり得る国々に対し、あまり好意的でない点もね。
そのままではアメリカ受けしない。だからアメリカでは核攻撃に関するきつい表現をカットし、レイモンド・バーが出てくる場面を付け加えるなど再編集した版が公開された。オリジナル版が北米で公開されたのは、2004年のことだ。
――それにしても、キングコングとゴジラの組み合わせを考え付くまでにずいぶんと年月がかかった。
それは違う。『キング・コング』の特撮を手掛けたウィリス・オブライエンが、キングコングと巨大なフランケンシュタインの怪物が戦う話を思い付いてね。プロデューサーがオブライエンに黙って企画を東宝に持ち込んだ。そして出来たのが62年の『キングコング対ゴジラ』だ。
――勝ったのはどっち?
どっちも勝っていない。ゴジラとキングコングは戦いながら海に落ちる。キングコングは浮上してきて泳いで逃げるが、ゴジラは浮かんでこない。でも、ある登場人物のせりふでゴジラが生きている可能性が示唆される。
――今作でキングコングとゴジラが戦う理由は?
映画によれば「古くからのライバル関係」にあるらしい。
――接戦になるのかな?
そうでもない。ゴジラの2勝だ。2回目なんて、キングコングは巨大な魔法の斧おのを手にするのに。斧は他のゴジラの背びれでできていて、ゴジラの吐く放射熱線の威力を吸収できる。そして最後には、ゴジラとコングが共闘する。